西田薬店
腎虚と漢方薬 【中高年の悩み】
漢方(中医学)では、人間の生命力・生殖力の源の“気”を“精気”としてとらえます。
この“精気”を貯蔵する臓器が“腎”であり、この腎機能の低下を、『腎虚(じんきょ)』といいます。腎虚が進みますと人間のもつ生命力や自然治癒力が低下し、さまざまな症状がでてきます。
老化現象や子供の発育の遅れも腎虚といえます。最近では20代、30代でも老化のみられる若者も増えているといいます。
老化現象や、慢性病を考える場合、漢方(中医学)では、心・肝・脾・肺・腎の五臓のうち特に「腎」を最も重視します。
男性更年期 【漢方解説|西田薬店】
男性更年期障害
更年期障害というと女性特有のものと思われていましたが、近年男性にも更年期障害があることが明らかになってきました。
男性も女性と同じように40歳代半ば頃から50歳代にかけて身体的、精神的に変調をきたし様々な不快な症状を現すようになります。具体的には疲労倦怠 食欲不振、動悸、不眠、肩こり、目の疲れ、のぼせ、男性機能の低下(性欲減退、インポテンツやEDと呼ばれる勃起不全・勃起障害)などの身体症状と不安感、イライラ、憂うつ、気力がないなどの精神神経症状などが起きてきます。
このような症状が起こるのは、一般的には年齢とともに減少する「テストステロン」という男性ホルモンの影響によるものとされています。
男性の更年期障害・・・・・漢方の考え方
人間には一生の間に節目節目があり男性の場合は8年のサイクルで節目がやってくると漢方では考えています。8歳くらいで男の子らしくなり、16歳くらいで生殖能力を持つようになり、24歳から32歳くらいの時期が頭脳的にも肉体的にもピークを迎えます。そして、この年齢を過ぎるとからだは徐々に下降線をたどり、8の6倍の48歳から7倍の56歳頃が更年期になります。この年齢に達する頃に体質的に弱かったり、精神的ストレスを継続して受けると先に述べたような症状が現れてくると考えます。
漢方では体の働きを五臓六腑で説明します。五臓の中に成長、発育、生殖をつかさどる「腎」という臓器があります。この「腎」の働きが衰えてくる頃が更年期なのです。漢方では五臓六腑それぞれが協調し合って働いていると考えますので、「腎」が弱ってくると他の臓腑にも影響を及ぼし更年期障害という不快な症状を現すようになるのです。
男性更年期障害を乗り切るには
知らず知らずに行っている悪い生活習慣(食生活の乱れ、運動不足、睡眠不足、過度の精神的ストレスなど)を先ず改めることです。
そして体に合った漢方薬を専門家に相談の上、服用されることをおすすめします。
男の更年期障害・・・・・漢方薬の使い方
漢方では「腎」の働きが弱ったために障害がおきたと考えますので、「補腎薬」といわれる「腎」を回復させる薬を使います。「補腎薬」には八味地黄丸(八味丸、八味腎気丸)、六味地黄丸(六味丸)、知柏地黄丸、杞菊地黄丸、鹿茸大補湯、海馬補腎丸などがあり、体質、症状によって使い分けします。また他の臓腑にも影響が及んでいれば、それらを回復させる薬を併用します。
中高年の悩み 【漢方解説|西田薬店】
男女とも40歳を越えた頃から体力の衰え、記憶力の低下、視力の衰え、精力減退、足腰の弱り、排尿障害、更年期障害、口渇など全身に様々なトラブルがあらわれてきます。
漢方ではこのような体の状態を【腎】の働きが低下したとして、【腎虚】といいます。
漢方でいう【腎】とは一般にいう腎臓だけではなく副腎、ホルモン分泌系、泌尿生殖系、免疫系、中枢神経、などを含めた機能を指しています。
【腎虚】の主な原因は老化、食生活の不摂生、性生活の不摂生、慢性病による消耗、体質虚弱などによります。
【腎】は「腎陽」と「腎陰」から成り立ち「腎精」という生命エネルギーを蓄えています。そして腎精の不足や腎陽・腎陰のバランスがくずれ【腎虚】の状態になると他の臓腑にも影響を及ぼし身体の様々なトラブルの原因になるのです。
腎虚を治す薬を「補腎薬」といって、体質、症状に応じて各種「補腎薬」を使い分けます。
「補腎薬」には六味丸、杞菊地黄丸、知柏地黄丸、麦味地黄丸、八味丸地黄丸、牛車腎気丸、海馬補腎丸などがあります。
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